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スーパーの納豆売り場で、「農林水産大臣賞受賞」などの文字が書かれたパッケージを見かけたことはありませんか。その多くは、「全国納豆鑑評会」での受賞を表しています。どんな審査で選ばれているのか、気になる人も多いでしょう。
この記事では、全国納豆協同組合連合会(納豆連)の公式サイトにある「納豆鑑評会」のページ、「第29回全国納豆鑑評会 開催要項」「結果講評」「受賞作品一覧」、そして「組合概要」をもとに、全国納豆鑑評会の審査のしくみと、第29回大会の結果を5つのポイントで整理します。後半の、受賞納豆を楽しむ工夫は、この記事の提案です。
※大会の開催地や日程、受賞作品は年ごとに変わります。その時点の情報は、納豆連の公式サイトで確かめてください。
全国納豆鑑評会とは
納豆連が主催する審査会
納豆連の「納豆鑑評会」のページでは、納豆鑑評会は、全国納豆協同組合連合会が主催する、納豆の製造技術改善と品質の向上を目指して行われる審査会だと説明されています。
毎年開かれるコンクール
同じページでは、納豆の日本一を決めるコンクールとして、毎年開催されると紹介されています。
納豆連の事業の一つ
納豆連の「組合概要」では、分科会の役割として、全国納豆鑑評会を実施・運営し、加工・製造技術の向上及び衛生管理の充実を図ることが挙げられています。
全国納豆鑑評会の5つのポイント
ここでは、納豆連の公式サイトから、全国納豆鑑評会について押さえておきたい点を5つにまとめます。
1. 審査は3つの項目
「納豆鑑評会」のページでは、審査員が納豆の「外観(見た目)」「香り」「味・食感」の3つの項目を評価すると説明されています。
2. 5点満点の整数で採点
同じページでは、5点満点の整数で出展納豆それぞれに点数をつけて審査が行われると説明されています。第29回の結果講評では、秀でたものを5点、劣るものを1点として評価し、各項目の合計点数上位から受賞納豆が決定されたと紹介されています。
3. 見た目では納豆菌と糸引きも
「納豆鑑評会」のページでは、「外観(見た目)」の項目で、「大豆表面の納豆菌の増殖状況」や「糸引きの状態」などが評価されると説明されています。
4. 最優秀は農林水産大臣賞
同じページでは、最優秀なものに対して農林水産大臣賞が贈られると説明されています。
5. 出品できるのは加盟メーカーの自社製品
第29回の結果講評では、審査対象となる納豆は、納豆連に加盟する納豆メーカーが自社製造するものだと説明されています。
5つのポイントの早見表
| ポイント | 納豆連の説明 |
|---|---|
| 審査項目 | 外観(見た目)・香り・味・食感 |
| 採点 | 5点満点の整数、合計点数上位から受賞 |
| 外観の評価 | 納豆菌の増殖状況、糸引きの状態など |
| 最優秀賞 | 農林水産大臣賞 |
| 出品 | 納豆連に加盟するメーカーの自社製造品 |
表は、納豆連の「納豆鑑評会」のページと、第29回全国納豆鑑評会の結果講評にもとづきます。
第29回大会の概要
2025年11月21日に郡山市で開催
開催要項と結果講評では、第29回全国納豆鑑評会は、2025(令和7)年11月21日(金)、福島県郡山市の郡山ビューホテルアネックスで開催されたと紹介されています。
福島で開かれた理由
開催要項では、福島県は総務省の2024年の家計調査で納豆購入金額が全国トップとなったことや、納豆をはじめ、味噌や醤油、日本酒や甘酒など多彩な発酵食文化を有することが、開催地とした理由として紹介されています。
68メーカー176点
結果講評では、総出品数は全国68メーカーから176点にのぼったとされています。審査は研究者、文化人、食品関係者、省庁関係者など各分野の専門家17名によって行われたと説明されています。
| 項目 | 第29回大会 |
|---|---|
| 開催日 | 2025年11月21日(金) |
| 会場 | 福島県郡山市 郡山ビューホテルアネックス |
| 出品 | 68メーカー、176点 |
| 審査員 | 各分野の専門家17名 |
| 授与された賞 | 最優秀賞を含めて合計21点 |
第29回大会の受賞作品
最優秀賞
結果講評では、愛知県の(有)高丸食品の「国産中粒納豆伝説」が、最優秀賞(農林水産大臣賞)を受賞したと紹介されています。
部門ごとの賞
結果講評では、小粒・極小粒部門および大粒・中粒部門から特別優秀賞が各1点、優秀賞が各3点、優良賞が各2点、福島大会特別賞として郡山市長賞と東北農政局長賞が各1点選ばれたと説明されています。
ひきわりとアメリカ大豆の部門
さらに、ひきわり大豆部門から全国納豆協同組合連合会長賞と納親会長賞が各1点、アメリカ大豆部門からSSGA U.S. Awardとアメリカ大豆サステナビリティ アンバサダーアワードが各1点選ばれたと紹介されています。
| 部門 | 主な賞 |
|---|---|
| 全体 | 最優秀賞(農林水産大臣賞) |
| 小粒・極小粒部門 | 特別優秀賞(福島県知事賞)ほか |
| 大粒・中粒部門 | 特別優秀賞(福島県知事賞)ほか |
| ひきわり大豆部門 | 全国納豆協同組合連合会長賞、納親会長賞 |
| アメリカ大豆部門 | SSGA U.S. Awardほか |
受賞作品の一覧は、納豆連の「受賞作品一覧」のページで確かめられます。
審査員のコメントから
点差は極めてわずか
結果講評では、納豆連の長谷川会長が総評で、「各製品の点差は極めてわずかであり、納豆製造における技術の著しい向上を明確に実感できた」とコメントしたと紹介されています。
素の味を意識して審査
審査員のコメントとして、筑波大学の石塚修教授は、ご飯に乗せて食べたときの感触ではなく、とにかく素の味を意識して審査し、見た目、食味、粘り、糸引きの強さなどに注意して順位をつけたと述べたと紹介されています。
やわらかい納豆にもおいしさ
納親会の鈴木会長は、小粒を担当し、最初は自分好みの硬さのある納豆に高得点をつけようと思っていたが、やわらかい納豆にも、そのおいしさを認めざるを得ない納豆があったと述べたと紹介されています。
どの審査員も高いレベルを実感
農林水産省の野添剛司課長は、大粒納豆の審査を担当し、いずれも非常にレベルが高く、後味がしっかり伝わってくるものが何品かあったと述べたと紹介されています。
次回は名古屋市の予定
結果講評では、第30回全国納豆鑑評会は愛知県名古屋市で開催される予定だと紹介されています。
同時に開かれる選手権
のびのび選手権とまぜまぜ選手権
開催要項では、鑑評会と同時に、納豆の糸を伸ばして長さを競う「世界納豆のびのび選手権」と、お椀の納豆をかき混ぜる回数を競う「世界納豆まぜまぜ選手権」が行われると紹介されています。
第29回大会の記録
結果講評では、「第12回世界納豆まぜまぜ選手権」はチーム土湯が63回を記録して優勝、「第12回世界納豆のびのび選手権」はチーム土湯が12.88メートルを記録して優勝したと紹介されています。
主催する納豆連とは
納豆の生産者の協同組合の連合会
納豆連の「組合概要」では、会員の資格として、納豆の生産を行う事業者で組織した協同組合であること、本会の地区(全国一円)に事務所を有することが挙げられています。会員企業数は、97企業(令和6年8月20日現在)と紹介されています。
目的
同じページでは、会員の相互扶助の精神に基づき、会員およびその組合のために必要な共同事業を行い、組合員の自主的な経済活動を促進し、その経済的地位の向上を図ることが目的とされています。
分科会の主な役割
「組合概要」では、分科会ごとにさまざまな役割が紹介されています。
| 分野 | 「組合概要」で紹介されている役割の例 |
|---|---|
| 表示 | 納豆用原料大豆の表示の統一化に関する検討と対応 |
| 研究 | 納豆の健康機能性に関する研究推進 |
| PR | 「納豆の日」(7月10日)の消費喚起の活動 |
| 技術 | 全国納豆鑑評会の実施・運営、研修会の実施 |
原料大豆の表示
表示に関する分科会の役割として、国産・輸入・粒形・無農薬・有機栽培・遺伝子組み換えなどの表示について、統一化に関する検討と対応を行うことが挙げられています。納豆のパッケージで原料大豆の表示を見るときの参考になります。
受賞納豆を楽しむ工夫
ここからは、納豆連の公式サイトをもとにした、この記事の提案です。
審査と同じ3項目で食べ比べる
外観(見た目)、香り、味・食感の3項目を意識して、何種類かの納豆を食べ比べてみると、違いに気づきやすくなるかもしれません。
まずはたれなしで味わう
審査員のコメントにあった「素の味」にならって、最初の一口はたれをかけずに味わってみるのも一つの方法です。
粒の大きさの違いを楽しむ
鑑評会では、小粒・極小粒、大粒・中粒、ひきわりなどの部門が分かれています。粒の大きさを変えて食べ比べると、食感の違いを楽しめます。
パッケージの受賞表示を確かめる
受賞の表示がある商品を見かけたら、何回大会のどの賞なのかを確かめてみましょう。納豆連の受賞作品一覧と見比べると、楽しみ方が広がります。
全国納豆鑑評会のよくある質問
誰が審査するの?
第29回の結果講評では、研究者、文化人、食品関係者、省庁関係者など各分野の専門家17名によって審査が行われたと紹介されています。
一般の人も参加できる?
第29回の開催要項では、同時開催の「世界納豆のびのび・まぜまぜ選手権」の参加者が募集されていました。参加方法は大会ごとに案内を確かめてください。
納豆の日はいつ?
納豆連の公式サイトの記事では、納豆連は1994年より毎年7月10日を「納豆の日」と制定したと紹介されています。また、「組合概要」では、「糸引き納豆の日」(1月10日)の認知を高める活動についても触れられています。辞典などでは別の年が紹介されていることもあるため、気になる場合は複数の資料を見比べてください。
受賞作品はスーパーで買える?
受賞作品一覧には、メーカー名と商品名が掲載されています。販売地域や取り扱い店舗は商品によって異なるので、各メーカーの案内で確かめてください。
鑑評会の結果はどこで見られる?
納豆連の公式サイトの「納豆鑑評会」のページで、各回の開催要項、結果講評、受賞作品一覧などが公開されています。
全国納豆鑑評会は品質を競う審査会
全国納豆鑑評会は、納豆連が主催する、製造技術の改善と品質の向上を目指す審査会です。外観(見た目)・香り・味・食感の3項目を5点満点で評価し、最優秀賞には農林水産大臣賞が贈られます。第29回大会では68メーカー176点の中から、(有)高丸食品の「国産中粒納豆伝説」が最優秀賞に選ばれました。受賞納豆を見かけたら、審査の3項目を意識して味わってみましょう。